カカオニブの効果とは?栄養や食べ方、摂取量などを徹底解説!

カカオニブは、チョコレートやコーヒーの原料となっていて大変栄養価が高く、様々な美容や健康効果が期待できるスーパーフードとして注目されています。見た目はチョコチップのようで甘そうですが、ほろ苦くカカオ本来の香りを感じられます。チョコレートよりカカオの栄養分をそのまま摂り入れることができます。本記事はカカオニブの実際の栄養素や効果、活用法について詳しくご紹介します。
カカオニブとは?
カカオ豆は、カカオフルーツからできます。カカオフルーツは、皮、果肉、ジュース、種子(豆)で構成されています。このカカオフルーツの種子と果肉を一緒に発酵、乾燥することでカカオ豆ができあがり、チョコレートの原料となります。
カカオニブとは、このカカオ豆を焙煎し、細かく砕いたものになります。お菓子などの材料に使用されたり、そのまま食べたり、いろんな活用ができる身近な食べ物です。
カカオニブはチョコレートのように砂糖や乳成分を含まない100%カカオ分ということになります。
ポリフェノールが豊富に含まれ、カフェイン、テオプロミン、ミネラル、リグニン、食物繊維やオレイン酸(オメガ9)など様々な健康効果があると考えられます。
味はほろ苦さがあり、カリカリとした食感がクセになります。
カカオニブに含まれる栄養成分
ポリフェノール
ポリフェノールは、植物が光合成を行う時にできる物質の総称で、摂取すると抗酸化作用が働き、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化や高血圧、血栓の予防になると言われています。代表的な食品は、赤ワイン、コーヒー、緑茶など。苦味や渋味が強く、色の濃い植物の実(特にその皮や種)に多く含まれていて、カカオ豆にも豊富に含まれています。
カフェイン
カフェインと言えば、コーヒーや紅茶、緑茶などに多く含まれているイメージがあると思いますが、カカオにも含まれています。その働きは眠気覚ましや疲労回復、利尿作用、基礎代謝向上などが知られています。血管の血流の拡張作用もあるため頭痛がする時にカフェインを摂ると症状が和らぐとされています。しかし、過剰摂取をすると中枢神経系のめまい、心拍数の上昇、吐き気など健康被害をもたらすこともあります。普段からコーヒーやエナジードリンクなどを飲む方は、カフェインを摂りすぎないように注意が必要です。
テオブロミン
テオブロミンは、カカオに含まれるアルカリに似た化学物質です。自然界ではほぼカカオだけに含まれていて、特有の苦味を持っています。カフェインに似た働きがあり、体に優しい覚醒作用があります。血管を拡張させて血流量を上げ、体温を上昇させる働きがあります。脳内物質のセロトンに働きかけて、食欲を抑え、リラックス作用もあるとされています。
ミネラル
カカオニブには、私たちが摂るべきミネラル(マグネシウム、カルシウム、銅、鉄、亜鉛など)女性に不足しがちな栄養素も含まれています。ミネラルは、骨や歯を作る材料として、また神経や筋肉、ホルモンの働きなど、体の調整に欠かすことのできない栄養素です。
リグニン
カカオリグニンとは、カカオ豆に含まれる不溶性食物繊維の一種です。消化酵素や腸内細菌に分解されにくいので、体内に吸収されずに大腸に届いて、便のカサを増やすことで排便量が増え、便秘予防になります。
オレイン酸(オメガ9)
オレイン酸は、オリーブオイル、ひまわり油、ピーナッツなどに多く含まれ、カカオにも豊富に含まれています。オレイン酸は高コレステロール、高エネルギーの食事が原因で過剰に増す悪玉(LDL)コレステロールを抑制する効果があります。
気になるカカオニブの効果とは?
カカオニブには様々な成分が含まれていて、多様な健康効果が期待できると言われています。
ダイエット効果・便秘予防
カカオニブには食物繊維やポリフェノールなど豊富な栄養素が含まれています。これらの成分は脂肪の吸収を抑え、代謝を促進する効果があり、ダイエットに効果的とされています。
また、リグニンという食物繊維が含まれており、整腸作用・便秘の改善が期待できます。カカオニブはカカオ100%なので糖質ほぼ0ですが、栄養素豊富のためカロリー自体は高くなっています。食べ過ぎには注意が必要です。
集中力・気分アップ・リラックス作用
カカオニブに含まれるテオブロミンには、集中力や思考力、記憶力を高め、脳内で分泌されるセロトニンと呼ばれるホルモンを増進するため、リラック作用があると考えられています
。また、アナンダミドによる効果は、脳神経を刺激することによるリラックスや記憶力増進です。テオブロミンと同様、幸福感や高揚感とも関係があるとされています。
抗酸化作用・アンチエイジング効果・美肌
カカオポリフェノールには抗酸化作用があるため、血圧低下や動脈硬化といった生活習慣病の予防、細胞の劣化を予防することによりアンチエイジング・美肌効果が期待できます。
ストレスや喫煙、アルコールの摂り過ぎで、活性酸素が過剰に発生し、肌荒れやがんなどの病気の原因になります。抗酸化作用のあるカカオニブはおすすめです。
カカオニブの活用レシピ
カカオニブを活用したレシピを紹介します。
カカオニブグラノーラ

【材料】
カカオニブ…適量
お好みのグラノーラ…適量
牛乳またはヨーグルト…適量
【作り方】
お好みのグラノーラに、カカオニブを混ぜてお皿に盛る。
牛乳またはヨーグルトをかけて食べる。
さまざまな食感が混じり合うグラノーラに、カカオニブの食感をプラス。歯ざわりと風味を楽しむ、いわば「ナッツの代用」といった使い方です。
カカオニブを噛むと一気に広がる、カカオの香りと苦味も魅力。さっぱりした味わいなので、食欲のない朝にもおすすめです。グラノーラではなく、コーンフレークでもおいしくいただけますよ。
カカオニブ入りココアクッキー(15枚分)
【材料】
無塩バター…45g
上白糖…35g
牛乳…10g
アーモンドプードル…20g
薄力粉…70g
ココアパウダー…15g
グラニュー糖…適量
カカオニブ…適量
【作り方】
バターを常温に戻しておく。ボウルに入れクリーム状になるまで混ぜる。
砂糖を加え、白っぽくなるまで混ぜる。
牛乳、アーモンドプードルの順で入れ、よく混ぜる。
薄力粉とココアをふるいにかけながら入れ、ゴムベラで切るように混ぜる。
冷蔵庫で10分冷やす。
冷やした生地を棒状に形成し、クッキングシートで包む。
カカオニブを適当に散らし、生地に押し込む。
冷蔵庫で30分冷やす。
グラニュー糖を均一にまぶし、1センチ幅に切る。
170度に予熱したオーブンで25分焼いて、完成。
カカオニブの少しほろ苦さとカリカリとした食感が感じられ、おやつタイムにピッタリです。
チョコレートフローズンドリンクにカカオニブをトッピング
【材料】
氷…110g
豆乳or牛乳…100cc
ココアパウダー…大さじ1
インスタントコーヒー…大さじ½
甘味料(ガムシロップなど)…大さじ1
カカオニブ…大さじ1
【作り方】
ミキサーにカカオニブ以外の材料を全て入れる。
カカオニブを加えて、スプーンで混ぜる。
グラスにうつして完成。
カカオニブの摂取量と注意点
ここまでカカオニブの様々な栄養素についてご紹介してきましたが、注意点について確認していきます。
カカオニブには多くのカフェインが含まれています。小さなお子さんや妊娠中は摂取しない方が良いでしょう。また摂取しすぎると頭痛やめまいが引き起こされる可能性があります。
カカオニブに含まれるテオブロミンは健康な人が摂取するのに問題は無いのですが、気管支喘息などの治療薬として用いられるテオフィリンと同じキサンチン誘導体という化学構造をしています。そのため、テオフィリンを含んだ医薬品を使用している方は、摂取量に注意が必要です。
微量ですが、ニッケルが含まれているため、ニッケルアレルギーがある方は注意しましょう。
過剰摂取をしてしまうと逆に健康被害が起きてしまうので、おやつ代わりに1日20g程度摂取すると良いでしょう。
まとめ カカオニブの効果を摂り入れよう!

カカオニブの可能性は無限!
カカオニブは、栄養価の高さから美容と健康、そしてダイエットなど様々な効果があることがわかりました。
アレンジや使い方によって無限大の可能性があります。摂取量に注意しながら、おやつタイムやリラックスしたい時などにお好みの食べ方を探して自分なりにアレンジしてみてください。
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